可能世界のわたしち03 #美麟 @asulworld

インタビュー

もし、わたしの生まれた国が違えば、受ける教育が違えば、あるいは言葉が、文化が、家族が違えば、今頃どんな人生を歩んでいるのだろう。

隣の家の芝は青い。ないものねだりはダメだなんてよくわかっているけれど、どうしたって考えてしまうことがある-このままの自分でいいのだろうか、もしかしたらもっと自分にぴったりな生き方があるのかもしれない。あるいは、まだ見ぬ世界の先に、きっとわたしを暖かく迎え入れてくれる場所が、まだ見ぬ人生の可能性を見つけ出すことができるかもしれない。

もし今、世界中のありとあらゆる同世代と語り合えるなら、あなたはどんなことを聞いてみたいだろうか?

「可能世界のわたしたち」と題したこの連載は、日本を飛び出して台湾で生活をしているわたしが、その生活の中で出会った同世代達のリアルな声を届けることを試みる企画だ。

2回目は、セブ生まれの美麟(@asulworld)にインタビュー。シンガポールの大学を卒業後、台湾で語学留学中。繊細かつ注意深く自分を取り巻く環境を見つめながら、大胆で行動力に溢れる美麟の言葉は、きっと多くの人の背中を押してくれるはず。

台湾の自由で開放的な雰囲気が好き

常にフィルムカメラを持ち歩いている

−台湾に来たきっかけは?
美麟:もともと中国語に興味があった上に、台湾での生活を通して現地の文化を体験してみたかったという理由ですね。台湾の自由で開放的な雰囲気が好きです。

−なぜ中国語の勉強を始めた?
美麟:1つは今後のキャリアの為ですね。英語に次いで話されていて、ビジネスでも重要だと思うし。もう1つの理由としては、大学卒業後にすぐにやりたいことがなかったので、留学をしながらライフプランを練っていこうと思ったからです。大学では会計を勉強したけど、あまり会計に興味が持てなくて。今後どうしてゆくのか、ゆっくり考える時間を確保するためですね。

−台湾に来て感じた文化や生活でのギャップはあった?
美麟:台湾とフィリピンの違いより、都市と郊外での違いが多いかな。出身地のセブには結構田舎で、メトロもないので。対して台北はとても便利ですね。あとは、政治とか?(笑) フィリピンは……あまり語らないでおきましょう。

今の所、自分の人生には89.5%満足!

−今の生活に対する満足度は?
美麟:89.5%満足!(笑) 台湾に来てから今日の今日まで、飽きることは全くないですね。毎日が新しくて、刺激に溢れています。今こうしてスケジュール帳を見ながら過去を振り返っても、かなり充実している日々を過ごしているなぁ、と思います。

−とても満足度高いですね!その秘訣は?
美麟:秘訣は、バケットリストを常に更新することですかね。常にやりたいことだらけですよ。(笑)

−いまバケットリストには何が書かれている?
美麟:旅行で訪れたい場所が多いかな。苗栗、鹿港、基隆、豐原(これは「しゅん」のインタビューを読んでから追加しました)とか、あとは離島にも行きたいな。小琉球,金門,綠島,蘭嶼……ただ、バイクのライセンスを持ってないので、田舎に行くのは不便ですね。一緒に旅行に行ってくれる台湾人の友達を募集中です!

−台湾で最高の思い出は?
美麟:一人で環島(*台湾一周すること)した時ですね。1日目は南投の埔里に行きました。 もともとの計画では、その日のうちに付近の様々な場所を回ってみたかったんですけど、生憎雨のせいで、山間部の場所に行けないということになってしまいました。

現地の人に色々に聞いたのですが、「無理だ」と言われ……登山道の近くまで来たのに、周囲は霧で何も見えないし、どうしようと思って、凹んでたんですね。すると、たまたまバイクで通りがかった人がいたので、ちょっと話仕掛けてみました。そしたら、この人が本当にいい人で、バイクで行けるところなら連れていってくれるということになりました。

二人でgoogle mapで色々と付近をさがしてみたところ、とっても綺麗な茶畑を見つけたので、そこを目指すことに。景色は想像を絶するものでしたね。何もかもが本当にきれいでした。

秘境の茶畑

−行動力すごいですね(笑)
美麟:ここまではいい話なんですが、まだ続きがあって……嘉義付近の山の頂上で、何とバイクが壊れたんですね。周囲に何もないとこで、人も全然いないし、二人して途方にくれました。

結局、ひとまずは山の麓の小さい町までバイクを押して降りてゆき、私はヒッチハイクで付近の駅まで行くことなりましたね。せっかく出会った恩人と壊れたバイクをそのまま放ったらかしにして、せっせと次の目的地に向かうというのは本当に申し訳ない気持ちになりました。バイクが壊れたのは、もしかしたら自分の体重のせいなんじゃないかと本気で凹みましたね……

自分の選択が影響を及ぼす先を想像すると、プレッシャーを感じずにはいられない

−今不安に思っていることは?
美麟:不確実な未来に対して、不安を感じますね。今は、ほんとうにあらゆることが不確実。自分の選択で、自分が苦境に陥ったり、失敗するのはいいのですが、他人に対しての責任、特に家族ということを考えた時に、プレッシャーを感じます。

自分は家族で唯一、海外で留学して、海外の大学も卒業したので、家族のために何かを達成して、その助けにならないといけないな、と感じていますね。もちろん家族は私に対しての期待や要望を直接伝えてくることはありませんが、家族との話を通じて、自分の中で「頑張らないと」という気持ちが次第に大きくなって来ました。

ネコがだいすき

−趣味は?
美麟:フィルム写真かな。とくに風景と人の写真を撮るのが好きです。あとは旅行。シンガポールにいた時は、ほとんど旅行することなかったけど、台湾に来てからいっぱい旅行しました。友達は誰も付き合ってしてくれないので一人で(笑)

実は、結構怖がりで、一人で旅行するのは不安だったんです。でも旅途で出会った台湾人はみんな、ものすごくあったくて、とてもアットホームでした。旅先で出会った人の多くは、いまでも時折連絡しますよ。素敵な旅の記憶を留めるために、自分で取った写真で雑誌も作りました。PAR STOREでも販売中ですよ。買ってね。

自作の雑誌 中山の赤峰街で人気のPAR STOREでも販売中
また残り部数もある 問い合わせは@asulworldへ

−小さい頃、漠然とやりたいこと、なりたい人はいた?
美麟:ケミカル・エンジニアになりたかったですね。高校では化学の特進クラスにいました。化学の実験が大好きでしたね。結局その道を目指すことはできませんでしたが。

−美麟はクラブ大好きですよね、クラブの最大の魅力は?
美麟:新しい人に知り合えることかな!70%の週末はクラブに行ってます。

クラブ3件ハシゴして、パスポートなくして焦ったことも(笑)

−最悪の酔っ払いエピソードは?
美麟:クラブを3件ハシゴしたあと、パスポート失くしたことかな。(笑)一軒目はwaveというクラブに行きました。10時までに入店すると入場料とドリンク代がタダになるんですよね。それで4時までそこで楽しんで、そっから別の店に移動して、6時まで飲んで。そっから、B1というクラブに行きました。ここは朝の9時まで空いてるんですよ。で、帰って来た時にパスポートがないことに気づきました。(笑) めちゃめちゃ焦りましたね。全部のクラブに電話しまくり、なんとか見つかりましたが。

−人生におけるモットーはなんですか?
美麟:“塞翁失馬,焉知非福”かな。さっき授業で習ったばかりの言葉なんですけど。人生で起きる出来事のうち、良いことと悪いことは必ず釣り合いが取れていると思います。いいことがあると、次は良くないことが起きる。なので、あんまり期待しすぎず、なにか良いことがあると、次には悪いことがあるかもしれないとか、頭の片隅に置いておくと、人生のバランスをうまく取れると思います。

−理想なパートナーは?
美麟:常に新しいことに対して開放的で、新しいことを探しているひと、あるいは簡単に満足しない人ですかね。その人との交わりを通じて、自分自身も新たな世界や興味を獲得できるとすれば、素敵じゃないかな。

会ったことのない20代からの質問-ayu(@iamaymg)
未来のことを考える時、どのくらい先のことを考えてる?
ひとまず私の中で最も大きな目標としては、理想的な仕事に就くことなのですが、今はそれに向けて何をするのかを考えています。ですので、そう遠くない未来ですね。1つ目に就いた仕事が自分の人生の全てを決めると思っているし、仕事と人生は切り離せないので。

Profile & おすすめスポット

姓名:美麟
出生地:フィリピン セブ
生年月日:1997
趣味:旅行,写真
好きな食物:マーラー鍋+テッチャン
すきな飲み物:パパイヤミルク

▷台湾で好きな場所
自分のキッチン笑 それ以外だと台南かな。ご飯も美味しいし、ホステルでも素敵な出会いがあったし。

▷フィリピンに来るならここは外せない!という場所は?
oslob beachかな。ジンベエザメと一緒に泳ぐことができます。襲われる心配はないよ!

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