可能世界のわたしたち 02 #pim

インタビュー

もし、わたしの生まれた国が違えば、受ける教育が違えば、あるいは言葉が、文化が、家族が違えば、今頃どんな人生を歩んでいるのだろう。

隣の家の芝は青い。ないものねだりはダメだなんてよくわかっているけれど、どうしたって考えてしまうことがある-このままの自分でいいのだろうか、もしかしたらもっと自分にぴったりな生き方があるのかもしれない。あるいは、まだ見ぬ世界の先に、きっとわたしを暖かく迎え入れてくれる場所が、まだ見ぬ人生の可能性を見つけ出すことができるかもしれない。

もし今、世界中のありとあらゆる同世代と語り合えるなら、あなたはどんなことを聞いてみたいだろうか?

「可能世界のわたしたち」と題したこの連載は、日本を飛び出して台湾で生活をしているわたしが、その生活の中で出会った同世代達のリアルな声を届けることを試みる企画だ。

2回目は、バンコク生まれのpimにインタビュー。大学を卒業後、アメリカでのワーキングホリデー、台湾での語学留学を経て、1ヶ月タイに帰国予定。次なる人生に向けて、今思っていることを語ってもらった。

台湾留学を通して、中国語に自信をつけたい

−どういうきっかけで、台湾に来て中国語を勉強している?
pim:ん〜現実逃避かな(笑) 大学卒業間近で進路に迷っている際、台湾で中国語を勉強できる奨学金があると知って、台湾にいくことを決めました。実は大学では中国語を専攻していましたが、今後の仕事で使えるほど自分の中国語能力に自信がなかったのもありますし、何をしたいかもわからなかったので。

−なるほど、じゃあ一旦モラトリアム兼中国語の能力をもっと伸ばすという目的だったんですね。
pim:小さい時から、将来自分が何をしたいかはっきりと分からなかったんですね。なので、大学卒業の時も、周りの同級生がどんどん仕事を見つけて将来に向かって行っているのを見ながら焦っていました。

−台湾に来る前に、アメリカでもワーキングホリデーしてたんだよね。卒業してすぐ就職せず、海外に飛び出すという選択に対して、両親の反応は?
pim:正直、90%は拒絶されると思っていたのですが、意外にも許してくれましたね。ただ、姉が薬学部を専攻していて卒業時期が同じだったため、その姉といっしょに行くという条件づきでしたが。アメリカではサウスカロライナで3ヶ月、ワーキングホリデーをしてました。

−アメリカに行って、変化はありました?
pim:ありましたね。人生の目標は見つかりませんでしたが(笑)。 得たものはたくさんありました。自分でお金を稼いで、貯金をすることの困難さもよくわかりました。

−アメリカではどうやってお金を稼いだ?
マクドナルドでバイトしてました。 というのも、短期雇用×外国人ということで、マクドが1番探しやすかったので。16:00~0:00のシフトだったんですが1:00とか2:00まで働くこともありました。他にも海辺で水着とかマリン用品を売るバイトやったけど、体力的にもきつくて、1ヶ月で辞めましたね(笑)。

−母語圏でない外国で、しかもそんなに長時間働くって結構しんどかったのでは?
pim:そうですね。笑でもそれ以外の時間は旅行したり、ゆっくりできましたよ。でも帰国後、もっとバイトしてお金を貯めておけばよかったと後悔しましたね。姉はバイトだけで100万円近く貯金していたのに自分は帰国時、一文無し……

人と自分を比べるのは、よくない習慣ですよね

−アメリカ、台湾での海外モラトリアム?(笑)を終えかけている今、不安に思っていることは?
pim:まずタイで仕事を見つけられるかですね。両親は自営業なので、家業を手伝うという選択肢もありますが、やはり自分で使うお金は自分で稼ぎたいので。あとは大学の同級生がみんな働きだして1年になるので、彼らの生活とかをみていると、なんだか置いていかれている気がして。結構大きなプレッシャーがあります。

−やっぱり人と比べてあれこれと考えてしまうのは、どんな人でも同じですよね。
pim:そうですね。やっぱり人の生活を見てたら、なんだか楽しそうに見えるし。私たちの今の生活、朝学校行って勉強して、昼に帰ってゆっくり、こんな最高な生活していても、どこか満たされないじゃないですか。でも、他人から考えたら、こんな自由な生活はないですよね。(笑) やっぱり、人と自分を比較するような考え方は変えていかないと思いますね。難しいですが。

−ちなみにタイで就活はどうやって進める?
pim:就活って!?(……日本の就活制度を説明する……)あぁ、なるほど。タイではそういう就活とか、説明会とかは一部の専門職を除いてほぼないので、自分でネットの求人広告を見て応募するのが一般的ですね。

−応募時に経験とかは問われない?
pim:会社によるかな。でも、新卒未経験採用の会社も当然ありますね。ただ、私は自分にそれほど自信がないので、結構いろいろと不安です。周囲からは冷静だとか、自信があるように見えると評価されることも多いけど、実際は全然そんなことないですね。

自営業の家族の影響もあるけど、30歳くらいで起業したいと考えています。

−就職できたら、なんとなく次の目標はありますか?
pim:30歳ぐらいになったら起業したいですね。そのために先に会社勤めを経験して、人生経験を蓄積していく必要があると思っています。起業については、両親が自営業なので、その影響もあると思います。好きな時に旅行に行ったりしているのをみていると……(笑) 実家はそんなお金持ちでもないですけど、娘2人を高校まで私立に行かせてくれて。しかも姉と私は1歳しか変わらないので、ほぼ同時期に就学しました。だから、単純に負担も2倍ですね。そう考えると、自分も同じことができるだろうか?って考えてしまいますね。

−未来の目標は?
リラックスした生活(笑)。今の所、家族像についての具体的なイメージはないかな。お金がないと子供に好きなことをさせてあげられないので、お金があって、余裕があるなら、子供がいてもいいかなって思います。

-じゃあ、最後に、理想のパートナー像を教えて!
pim:何か相談したり、悩んでいる時に、励ましてくれたり、建設的なアドバイスをくれる人がいいですね。結構悩んだり、考え込んだりすることも多いのですが、元彼は自分が凹んでいる時に、あんまり励ましてくれなかったですね。逆に、さらに凹むこと言われたりしました。だから、次付き合うのは、少なくともネガティブなことは言わず、励ましてくれたり、親身になって意見をくれるひとがいいです。

Profile & おすすめスポット

名前:pim
出生地:タイ バンコク
生年月日:1996/9/27
趣味:漫画 最近読んだのは東京喰種
好きな食べ物:寿司

▷台湾で好きな場所は?

難しいなぁ。(笑) ……小琉球かな。 海が綺麗で、シュノーケリングの体験ができるんですが、珊瑚や海亀を身近で見ることができて、オススメです。島自体もとっても魅力的で、人もそんなに多くないので海辺でゆっくりリラックスできるし、ちょっとしたバーやコンビニもあって、不便すぎず適度に旅行しやすい場所と思います。あとは、素敵な民宿のオーナーとの出会いもありましたね。とっても人がよくて、観光スポットの案内のみならず、オススメのバーを教えてくれたりもして。そのあと、一緒にバーでお酒も飲みました。

▷タイに来るならここは外せない!という場所は?

多すぎ!強いていうならチェンマイかな。都会が好きな人も、自然が好きな人も、どっちも楽しめると思います。中心部はそれなりに発展してるし、他方伝統的な文化も垣間見ることができる。中心部からバスに乗って山間部でゆっくりキャンプしたりもでできます。

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