烏龍茶の正式名称とは?由来と歴史をご紹介!

烏龍茶の正式名称とは?由来と歴史をご紹介! 台湾茶

烏龍茶の正式名称とは?烏龍茶ってお茶の品種、それともお茶のカテゴリー?

どうも、台湾で現地就職1年目、
烏龍茶にどハマりしている風林(@fengmeng6)です。

台湾の定番お土産としてや、
コーヒーに変わるカフェメニュとして人気の烏龍茶ですが、なぜ「烏龍」茶と呼ばれるかご存知でしょうか?

この記事では烏龍茶という名称の由来と歴史、烏龍茶の定義とその種類をご紹介します!

烏龍茶の由来は人名?それとも茶葉の形?

実のところ、なぜ烏龍茶を「烏龍茶」と呼ぶようになったのかについて、
統一的な見解はまだないようです。

しかし、台湾の農業委員会のホームページで紹介されている説では

「烏龍さん」という人が作ったお茶であるから、という人名由来説
有力な説として紹介されています。

清朝時代の雍正年間(1723年 – 1735年)に,福建省に蘇龍という茶農家がいました。龍さんは茶作業の合間に狩をしながら生活をし、日に焼けて真っ黒で、大変屈強でした。
そんな彼の様子を見て、中国語で黒を「烏」(烏雲=黒雲,烏髮=黒髪)ということから、人々はこの茶農家を「烏龍」というあだ名で呼ぶようになります。

ある日彼が茶の収穫を終えた帰路、たまたま狩の獲物に出くわしました。
摘んだばかりのお茶がたっぷり入った籠を背中に背負ったまま、
烏龍は夢中で獲物を追いかけます。

無事獲物を捕らえ、ご馳走にありつき大満足の烏龍さんは、その日は収穫した茶葉のことをすっかりと忘れ、眠ってしまいました。
(※本来は収穫後、日光に晒して水分を抜く「萎凋」作業が必要)

翌日、烏龍さんが気づいた時には茶葉はすでに発酵しており、
茶葉の縁がほんのりと赤く色づき、嗅いだことのない清々しい香りが漂っていました。

せっかくの茶葉を捨てるのはもったいないと思った烏龍は、
いつも通りの手順で焙煎、乾燥させて茶葉にしました。

あまり味に期待をしていなかった烏龍ですが、思いもしないことに、
出来上がった茶葉はいつも飲んでいたものとは桁違いに香りが良く、
お茶本来にある苦味や渋みがすっかりと無くなって、
香りも味わいも良くなっていたのです。

烏龍に背負われた籠の中で茶葉は幾度となく揺らされ、
そのまま部屋に放置されたことにより発酵が進み、茶の成分が変化した
のです。

その後、彼はこの偶然を再現性あるものにするため、
摘み終わったお茶を揺らし、室内で寝かすという工程を追加し、
幾度とない試作を重ねて、ついにこの新たなお茶の製法を確立しました。

以降、この製法に則って生産されたお茶は、
「烏龍茶」と呼ばれるようになった
のだそうです。

烏龍茶由來 刊登日:109/03/19 行政院農業委員會 より一部翻訳

なんとも、偶然がもたらした産物だったのですね。

この他にも、

発酵と焙煎工程を経た茶葉は黒々とした烏黑(中国語で漆黒の意味)色で、
またその細長い形状が龍のようである
ことから烏龍茶と名付けられた

というような説も大変有名です。

烏龍茶は、「半発酵茶」の総称。

烏龍茶の定義とは、なんでしょうか?

烏龍茶とは「半発酵茶」の総称で、またの名を「青茶」と言います。

半発酵とはその名の通り、
「未発酵」と「全発酵」の中間に位置することを意味します。

烏龍茶も緑茶も紅茶も、すべて同じ植物=茶を利用して作られるものですが、
収穫後の後工程である発酵/焙煎の違いによって、その名称・種類に違いが生じます。

台湾では一般にお茶を6つに分類し、「6大茶」という言い方をします。

  1. 緑茶
  2. 黄茶
  3. 白茶
  4. 青茶
  5. 紅茶
  6. 黒茶

緑茶は新鮮な新芽を「未発酵」作るお茶であるのに対して、
紅茶は「全発酵」茶です。

そしてその中間の「半発酵茶」である烏龍茶の発酵度は10~80%と、とても幅広く、
発酵度によって味わいも異なるために、烏龍茶の分類も非常に細かく存在します。

近年の台湾烏龍茶は半球形の高山茶、凍頂烏龍茶が主流

烏龍茶の種類-代表的な台湾烏龍茶5種類

烏龍茶にはどんな種類があるのでしょうか?
台湾烏龍茶の中でも最も代表的な烏龍茶といえば、下記の5種類が挙げられます。

茶の種類発酵度茶の湯色
文山包種茶15~30%緑・黄
高山茶25~35%緑・黄
凍頂烏龍茶30~40%
鐵觀音茶40~50%金・琥珀
東方美人茶60~70%琥珀・オレンジ
『烏龍茶的世界』 p117 より抜粋



文山包種茶や高山茶は比較的発酵度が低く、抽出後の色は緑〜黄色をしていて、
緑茶と見分けがつきません。
しかし、緑茶特有の青みがかった匂い(海藻のような香り)は全くなく、
花のようなフローラルな香りがします。

発酵度の違いのみならず、生産地や生産時期によっても烏龍茶の味わいは異なります。

高山茶は標高1,000m以上の場所で作られた低発酵の烏龍茶を指します。
標高が高ければ高いほど気温が低くなり、茶の成長もゆっくりになります。
また、霞や雲に覆われている高山地帯は日光の照射量も低く、苦味・渋みの元となるポリフェノールの含有量が抑えられる代わりに、糖分を多く含み、甘く苦味の少ないお茶を作ることができるのです。

対して、低地で強い日光が当たる地域での茶葉は、その豊富なポリフェノールを時間をかけて酸化させるために、高発酵タイプの烏龍茶の生産に適しています。

まとめ

烏龍茶の名前の由来、烏龍茶の種類についてまとめてみました。

なんとなく飲んでいる烏龍茶にも、これだけ種類があることや、同じ茶葉を使っても発酵度や加工工程の違いで、様々なお茶を作ることができるという面白さを知っていただき、奥深いお茶の世界へと踏み出してゆくきっかけになればと思います!

コメント

  1. […] […]

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