台湾の有機農業体験を通じて生き方を学ぶ-vol.2

なえ 台湾生活

第1回に引き続き、杜さん有機農園での農業体験、今回は実際に体験した作業を書いていきます。

第1回はこちら⇨台湾の有機農業体験を通じて生き方を学ぶ-vol.1

今回お邪魔した杜さんの農場「喜樂屋有機農場」のフェイスブックはこちら⇨喜樂屋有機農場

今回行った作業は、ネギの収穫・除草・耕耘。
字面だけ見てるととっても簡単な作業のように見えますが、初の農作業は想像以上に過酷だった。

でも、ひと作業を終えた後の気分は例えようのない気持ち良さでした。ここ10年くらい、すっかりと忘れ去っていた、透明な、透き通るような、乾いた気持ち良さ。

それから、達成感もありました。

朝に到着した時には、雑草茫々のまるで荒地のような場所が、夜帰ることにはすっかり綺麗になくなって、土もひっくり返されて、新たに作物を植える準備が整ったんですからね。

ネギの収穫-ネギなのか雑草なのか

というわけで、まずはネギの収穫からスタートです。
さて、みなさん。これが杜さん有機農園のネギ畑ですが、どうでしょう?


ネギ畑

ネギ畑なのが、雑草の中にネギがまざって生えているのかわかりませんよね。これが杜さんのネギの育て方。こうすることで、土が乾燥するのを防ぐことができるのだそう。

ネギを収穫するのはいたって簡単。根元を持って、軽く引っこ抜けばスルッと。
この写真に写っているのでネギ畑は全部。ぱっと見、大した量じゃないと思うでしょ。

だけども、実際に収穫してみると、抜いても抜いてもなくならない。まだまだキツイ台北の日差しに、全身汗まみれ。結局1時間くらいかかってようやく完了しました。

これだけ雑草があるということは、虫さんにとっても住みやすい場所だということです。雑草をかき分けてネギに手を伸ばすと、人差し指くらいあるバッタやコオロギが賑やかに跳ね回る。花の蜜を吸いに来たミツバチが飛び回る。

こんな景色を見たのは、ほんとうに久しぶりだった。

それから、日当たりの加減なのか、前の方に生えている雑草と、後ろの方に生えている雑草の種類が全然違うんですね。前の方は、花が咲いている雑草で、そこにたくさんのミツバチが止まっている。

後ろの方は、ちょっとジメッとしていて、ネギとおんなじような見た目をしている、緑の背丈の高い草が生えている。中学校の理科の授業でやった、平行脈のやつだ。こいつが曲者で、ぼさっとしているとだんだんこいつがネギに見えてくる。


ネギ

なんとか息も絶え絶え、収穫し終わったネギの爽やかな匂いに誘われて、なんか冷たい素麺でも食べたくなりました。まだまだ夏です、台湾。

除草作業-もっともカコク…?

収穫が終わったネギ畑は、除草作業に移っていきます。


草刈り

除草自体は杜さんが刈払機で刈っていきます。そもそも刈払い機をみるのも初めて。めちゃ早いぞ。

昔、おばあちゃんの小豆島の家の庭の草刈りをしたことがありますが、その時は鎌で1つ1つ刈っていたんですね。


刈った後

これが先ほどのネギ畑。あっという間に地面が姿を現しました。そして、残ったのは大量の刈り草。本当に大量の刈り草。

この刈り草、どうするんだろ。皆さん、普通どうすると思います?大量の刈り草、燃やす?肥料にする?

正解は、なんと全部回収して廃棄するんです。

熊手みたいなので刈り草をかき集めて、台車に乗せては、畑の隅まで運搬するの繰り返し。合計、20往復くらいしただろうか。かき集めてもかき集めても、そのばから雑草が生えてきているんじゃないかという勢いで、全然なくならない。もう、ヘトヘト。この作業が1番きつかったです。

大規模な農家だと、でっかいトラクターで土をガッサリかき混ぜるので、刈った雑草も地中深くに埋め込むことができるのだけれど、小規模だとそうもいかないのだとか。これは、たいへんだ。

耕耘-土をかき混ぜる

つぎに行うのは、耕耘作業-つまり土をかき混ぜる作業です。


特製耕耘機

この農場で使用している農具には色々なストーリーがあります。杜さんは、道具1つにとっても、一方ならぬこだわりがあるのです。

この耕耘機は、実は特製で作ってもらったもの。エンジンはもともとタイでランマー(地面を締め固める機械)に使われる用に売られていたもの。これを杜さんの友人が独自に改造し、耕耘機に仕立て上げたもの。

120ccのエンジンは、農機らしからぬ乾いた小気味の良いエギゾースト音を奏で、どんどん地面を掘り返して行く。


耕耘作業

そんなわけで、あっという間にさっきまで雑草を刈られて、肌寒そうに居心地悪くしていた地面が、こんなにもスッキリ。

これで、次の植え付けをする手はずが整いました。ひとまず、作業完了です。

朝の10:00ごろから、作業がひと段落したのが16:00ごろ。オフィスで仕事しているならば、かなりのホワイト労働だ。にも関わらず、僕はすでに満身創痍だ。強烈な太陽光線を浴び、目はチカチカするし、なんだか頭もぼんやりして、ちょっと鈍痛がする。

だけれども、杜さんはまるで何事もなかったかのようにピンピンしながら、明日行う作業の確認と、天気チェックを行なっている。

あぁ、恐れ入ったな。やっぱり、生活の筋肉が違うんだな。10年で鍛えられた農業の筋肉、農業の体力。

そんなことを考えながらも、久しぶりに流した汗と、全身に被った土の匂いに包まれながら、太陽の陰っていく姿をぼうっと眺めてみる。遠くから、美しい鳥の鳴き声が聞こえてくる。これは絵だ、と思った。

作業の後の楽しみ、有機野菜を食らう

さて、そんなこんなで今日は帰路につく。
思いがけず、作業後に杜さんから白菜とネギをいただいたので、さっそく料理にしてみました。


白菜

白菜は軽く生姜と炒め、少々の塩を加えて、白菜から滲み出てくる水分で蒸し焼きに。みなさんは、白菜、シャキシャキ派ですか?僕は、くったり派です。くったりへろへろの白菜は、とっても甘くて、とろっとしていて、幸せな気分になります。最後にカツオぶしで、香りづけ。


ネギサラダ

これはネギサラダ。どうですか?僕は小さい頃からネギが大好きなんですね。うどんを注文するときも、薬味のネギをいっつもたくさん入れて、うどんが主役かネギが主役かわからないまでにネギだくにするのが好きでした。

水に晒して辛みをとって、レモン・ごま・白だし・砂糖とごま油で和えるだけの、簡単ネギサラダ。これは、実は楽しみがあって、日が経つごとに美味しくなるんです。2~3日経つと、ネギは角がとれてまろやかな甘みが際立ってきます。同時に味もしっかり入って、止まらなくなります。

止まらないので、全部たべてしまいたい衝動と、我慢して日を置いてさらにおいしくなったのを食べるか、これは自分との戦いですよ。

さて、今回も、ここまで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって、今日が素敵でありますように。

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